彫金『溶かす』 銅板や銅線を切った跡にとげが残ったり、鋭角な切口が生じたりします。そのままにしておくと手で触った時に、けがをする恐れがあるので、これを解消しなければなりません。ヤスリやグラインダーで削る場合もありますが、無機的でシャープな感じになってしまいます。当アトリエでは自然をモチーフにしたものが多いので、デザイン的に自然で有機的な感じが必要な時は、バーナーや溶接機で溶かすようにしています。溶けた銅は自然に丸まり、モチーフとなった動物たちと融和した雰囲気を醸し出します。